警告!コピーを書くのにテンプレートを使うな・・・


FROM:中村 仁

八尾のサンマルクカフェより・・・

 

今日のタイトルを見て、「えっ?」って思った人いますか?

 

テンプレート使って書けば、ラクにコピーが作れて成果もついてくる。私がいつも伝えていることに反するのでは?と考える人がいるかもしれません。そうではないのですが、その前に私のメンターである鮒谷周史さんのメルマガで興味深い内容を見つけたので紹介させてください。

 

鮒谷さんと言えば、日刊メルマガ『平成進化論』の著者として有名です。

■平成進化論

http://www.2nd-stage.jp/

 

来月で10年間、一日の休みなく3650号を迎える予定なんですよね。(凄すぎ)私も3年くらい前からことあるごとにお世話になってます。一部分だけ切り取ると、意味が伝わりにくくなるので、全文引用しますね。

 

ここから

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タイトル:本物の商売人は「テンプレート化された文章」を極力使わない

 

 

■私(鮒谷)は日々、

 このメルマガを執筆するに当たって、

 

 

 「利器(鋭利な刃物)で切りつけるようなことは

  極力行わず、鈍器で、毎日、叩き続ける」

 

 

 というイメージを持って臨んでいます。

 

 

 言葉を変えると、

 

 

 「読み手に一瞬の鋭い痛みを与えるのではなく、

  日々、鈍い痛みを与え続ける」

 

 

 という目的のもと、

 メルマガを配信しているのです。

 

 

 (ここでいう痛みとは

 

  「しかるべき気づきを伴う思考と感情の変化」

 

  と、ほぼ同義)

 

 

 

■確かに、鋭い痛みは

 

 「テンプレート化された文章」

 

 によって、

 

 容易に、人為的、人工的に与えることが

 できます。

 

 

 このような文章はなにかを購買してもらうときに

 楽チンだし、手っ取り早いし、有効といえば有効。

 

 

 

■反対に、

 

 「鈍い痛みを与える(そして与え続ける)」

 

 というのは、

 

 執筆する者にとって相当な困難性が伴います。

 

 (言葉を流しこむだけで形になるような

  テンプレートは、どこにも存在しないので)

 

 

 

■けれども私は、あえて後者のイバラの道を歩もうと

 思っているのです。

 

 なぜなら、読み手にとって、

 そうしたほうが価値があると信じているから。

 

 

 瞬間的な感情変化よりも

 継続的な思考の変化のほうに力点を置いたほうが、

 

 長期的にみたときに値打ちがある、

 と確信しているから。

 

 

 だから私は極力、

 

 「鋭利な刃物で切りつける」

 

 そんな手法はとりたくないのです。

 

 

 

■さらにいうと、

 

 「鋭利な刃物で切りつける」

 

 行為には、

 

 露骨な操作的匂いを感じ、そこに違和感、

 もっといえば嫌悪感も覚えます。

 

 

 ではどうして嫌悪感を感じるのか、

 

 その理由をより、深掘って考えてみると、

 テンプレ的文章からは、

 

 

 「自らの思想や哲学や学習や経験や思索や工夫や

  努力や執念といったものが練りこまれていないため、

 

  出来合いの言葉を適当に流し込んで作成しましたよ、

  という感じがありありと伝わってくるから」

 

 

 ではなかろうかとおもいます。

 

 

 

■よく言われることですが、

 

 「自分がやられて嫌なことは人にやらない」

 

 ということが、

 

 人間関係の構築、あるいは営業の現場において

 基本的に取るべき姿勢だとするならば、

 

 

 そのような安易な形で人で動かしたり

 (そして動かされたり)というのは、

 

 ちょっと勘弁、

 

 ということです。

 

 

 

■また、

 

 本当に自分の取り組みにこだわっているのであれば

 出来合いのテンプレートには頼らない(頼れない)、

 

 ということになっていくのは、

 当然のことではないでしょうか。

 

 文章にかぎらず、どんなものであっても。

 

 

 

■ということで、これからも引き続き、

 

 愚直に鈍器を振り下ろし続けてまいります(笑)

 

 

ここまで

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昨日だけで繰り返し10回くらい読んじゃいましたよ。

 

さて、私の考えと真っ向から食い違うとあなたは思いますか?実は、私はこの意見に大賛成です。

 

「あっ?何言ってんだ?お前はテンプレート賛成派だろ?」

 

はい。おっしゃる通り、何でもそうですが、第一歩を踏み出す時に型は必要です。そうでなければ、新入社員研修ビジネスなんて需要なくなりますし、料理人の秘伝のレシピもいりません。一定のレベルに到達していない人を、最低限のレベルに短期間で到達させる。そのために、テンプレートは重宝します。

 

コピーの世界でも、スワイプファイルという効果実証済みの型を使います。でも、私がお伝えしたいのは、そんなことではないんです。今回引用した文章を知っているのと、知らないままテンプレートを使い続けるのとでは、数年後の売上や読者との関係、コピーを書くスキルが、全く違ったものになるのではないか?ということです。

 

守破離という言葉がありますが、いずれ破や離に移行しなくてはいつまで経ってもモノマネにすぎませんよね?モノマネがオリジナルに叶うわけありませんから長期的に求められなくなってしまいます。

 

「テンプレ使ったらラクだな。ずっと使い続けられるな。真似だけすればOKだな」

 

このような考えを長く続けていると、自らの思想や哲学や学習や経験や思索や工夫や努力や執念といったものが、コピーに練り込まれません。(鮒谷さんの言葉を借りれば)その結果、読者との間に、長期的な信用を築くことができないのではないか?この辺を危惧しているわけです。

 

最終的にオリジナルへ昇華していく、そのための足掛かりとしてテンプレートを使うのであれば、大いに使うべきだと感じているのですが、いかがでしょうか?

 

P.S.

テンプレートだけでずっと成果が出るなら、私のようなコピーライターなんて必要ないんですよね。(笑)実際はそんなことありません。テンプレレベルをオリジナルに昇華できるから、プロのコピーライターなのです。(もちろん、高いお金をもらった場合)

 

作ったものに責任を持つし、成果が出ないと次の仕事ありませんからね。毎回、そこまでの責任が問われる職業なので。それにしても、鮒谷さんのメルマガは、毎回心に刺さります。さすがに10年続けている方は違いますね。勉強になりました。

 

平成進化論

http://www.2nd-stage.jp/


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