煽りとメリットのあいだ


FROM:中村 仁

大阪の自宅より・・・

 

今日の話しは私の個人的な意見です。いろいろな方の様々な価値観がある

ことは理解しているつもりですので書いています。ご容赦ください。

 

社長:「これを見てくれ。コピーライターに売れるページの作成を依頼したら、こんな煽りのコピーが返ってきたんだ」

 

私:「どれどれ、うんっ?、そうですか?これは御社の商品を使った場合のメリットを書いているだけだと思いますが・・・法律的ににも問題なさそうですし」

 

私:「ちなみに、御社の商品を使って本気で取り組んだ場合、お客様にはどんな変化が起こるのでしょうか?」

 

社長:「そりゃあ、○○が変わるね。この商品にはそれだけの力があるからね。絶対の自信がある。一度でも使ってくれたらその良さがわかるからさ。どうしても使ってほしいくらいだよ。これまでにも結果が出た人は何十人もいるんだ。お客様からの声も大量にある」

 

私:「なるほど、今おっしゃったことを紙に落としたものが、煽りとご指摘くださったコピーです。もし、煽りだということであれば、今口頭でおっしゃったことも誇大広告当たりますか?」

 

社長:「いやっ、違う。だって営業マンはセールストークのとき、これくらい言うのは当たり前のことだ。だって、本当のことだ、いい商品だっている自負も実績もあるから・・・あれ?紙に落としたら煽りで、

口頭で言ったら煽りでないなんてなんか変だな?」

 

さて、ここまでのやり取りを見てあなたはどう思いましたか?これは実際にあったやりとりです。煽りか否かというのは、コピーライターとクライアント側でよく齟齬が発生することがあります。これを書いている私自身、未熟者なので、あることに対する解毒が完全に抜けておらず、煽りに近いコピーを書いてしまうことがままあります。

 

とはいえ、煽りか否かを語る前に、まずは前提として、抑えておいて欲しいことがあるのです。広告の定義はジョン・E・ケネディが「salemanship in print(印刷されたセールスマン)」と言って以降、約100年間ほとんど変わっていません。

 

この定義から言えば、コピーライティングは販売術なのです。営業マンのセールストークをそのまま紙(WEB)に落としたものにすぎません。冒頭の事例のように、口頭だったら煽りでなくて、紙(WEB)に落としたら煽りになるということは本来ないはずです。

 

紙(WEB)落としこんだ場合、お客様の声など信頼性を担保する事情を反映させることもできるので、むしろ、信頼性は高くなるかもしれません。しかし、セールストークを文章(WEB)に落とした場合、多くの方が、煽りだと感じてしまうことがよくあるのです。

 

なぜでしょうか?・・・これを説明しようとすると、数年前にネットでEブックなどの情報商材が流行った時代のお話しまで遡る必要があります。長くなりそうなので、続きは次回。今日もビジネスを楽しみましょう。


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