本物
FROM:中村 仁
大阪の自宅より・・・
今年一年、幸いいろいろなコピーを書く機会に恵まれました。実績を出せたクライアントもいれば、そうでないところもあります。すべてがよい経験であり、今後の糧となることでしょう。
でも、一方で、反省点もあります。自分はもっとできたのではないだろうか?自信過剰になりすぎたところはないか?今もそんなことを考えていました。
早朝から、近代広告の父と呼ばれたデイヴィッド・オグルヴィのビデオを見ていたのですが、その中で、オグルヴィはこう言っています。
「消費者はバカではない。何も知らないと思って侮るな。同じ目線に立って話すのだ」
自分はどこまで消費者目線に立ってコピーを書くことができたのだろうか?コピーライターにとって大切なことを教えてくれる言葉です。■また、こんなことも言っていました。
「優れたアイデアが優れた広告を作る」
「ビッグ・アイデアを持ったコピーライターだったと記憶して欲しい」
「ビッグ・アイデアとは広告の要となる大胆な発想のことだ」
オグルヴィは、ビック・アイデアがない広告は広告ではないと断言しています。ビック・アイデアは広告の効果に最も影響を与える部分であり、一番大事なところです。ですが、その辺の情報商材のコピーを書く人は言葉すら知らないことでしょう。(そもそもオグルヴィが誰かすら知らない)
私は本物を学び直すたびに、自分は未熟者だなぁーと実感します。自意識過剰な自分を抑えてくれることを感謝しています。そういえば、昔サッカーをやっていたときも、私の手本は1970年メキシコワールドカップのブラジル代表でした。
擦り切れるくらいビデオを見直し、サッカーの神様ペレの全盛期のプレイを目に焼き付けながら練習したものです。だからこそ、留学先もブラジルに決めたくらいです。やはり本物は深いですね。どこまで勉強して十分だと思っても反省させられる材料を提供してくれます。