さぼるな



From:中村 仁

大阪の自宅より・・・



 「ふぅー、これで提出できるぜ」



■私が使っている仕事用デスクの上には、

 顧客リサーチに使ったレター作成用の資料が散乱しています。



 目の前PCは複数のタブがひらきっぱなし。

 コーヒーカップもすでに4つ並んでいる・・・。



■このような状況で、

 ひとつ新たなイベント集客用コピーの原稿を仕上げました。



 元々、セールスライターとして独立したので、

 いまだコピーの代行を依頼されたりします。



 人のコピー書くのは時間がかかるので、

 積極的に販売していませんが。(高く設定してます)



 短期間でそこそこの

 レベルを要求されることもあり、

 もうプレッシャーがすごいんですよ。


 
■今回作ったものは、

 期限がほぼない中で作った、実は2回目の仕事です。



 1度作ったあとに、

 コンセプトとターゲットがガラッと変わったんです。



 少し修正したいという連絡をいただいたとき、

 「やばいなー」と素直に思いました。



 だって、全部やり直しを意味するから。

 

■当時、私の予定が詰まっていて、

 2回目完成までに与えられた時間は丸2日間。



 とりあえずメールのチャックは置いておきます。(汗)



 自宅の書斎にコーヒーポッドを持ち込んで、

 ひたすら引きこもって資料を探して読み込みました。



 気づきや使える箇所は書き込みます。

 ノートはメモでいっぱい。

 

 とにかく書いて書いて、

 理性に刻み付けておく感じですね。

 

 実際のライティングでは本能に任せるので、

 読み返すことはほとんどありません。



■「できるだけ、1回目を使い回しできないか?」

 と思ったりもしました。



 でも、砂上の楼閣になってはいけません。



 どれほど時間がなかったとしても、

 手順を守って設計図を作ることだけは
 
 自分に課しました。



 リサーチ
 ↓
 寝かせつつ、今回使う効果実証済みレターを探す
 ↓
 リサーチ内容と効果実証済みレターのアイデアをリンク
 ↓
 効果実証済みレターを決定し、書き込み
 ↓
 ライティング
 ↓
 編集1回目
 ↓
 印刷して編集2回目
 ↓
 印刷して編集3回目(音読)
 ↓
 写真や画像を入れて、明確にする。
 


■大まかにこんな流れでやってます。

 細かいチェック項目はもっとあります。



 どれも飛ばしてはいけない項目ばかり。



 4年もセールスライティングを

 本業にしていると、危険が思考が浮かんできます。

 私の場合だけだと思いますが。



 怠け者思考とでもいいましょうか。

 

▼「もうリサーチはやったろ。

 さっさとライティングして、このプレッシャーから解放されたい」

▼「効果実証済みレター使わず、感覚で書くか」

▼「書きながら編集するか」

▼「設計図作らないで書いてもいけるだろ」



■あなたはセールスコピーを書いたことはありますか?



 書き始める前にやることが多く、

 やりたくない気持ちはわかります。すごい誘惑です。



 でも、これ疎かにすると、

 書き上げた際、「なんか違う気がする」と

 期限直前に気がつくことになります。



 こうなると悲惨ですね。(笑)



■そういや、休憩中に見ていた番組で、

 ボイストレーナーの菅井 秀憲さんが良い事いってました。

 

 「歌はブレスが大事なんです。~~中略 どういうことかって?
 
 しゃべってないとこの方が大事なんですよ」


 
 コピーもそう。

 書く前の段階でほぼ勝負は決まっています。

 

 ライティング前にサボらず

 設計図を作ったのかが一番重要だったりします。



 でないと明後日の方向へ

 向かってしまいますから。


P.S.
コピーを書いている最中は修行ですよ。

終わったあとの達成感を味わうためにやっている

ようなものです。


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