イノベーションと集客の折り合い
FROM:中村 仁
大阪の自宅より・・・
最近、行動力ある人が周りに増えた気がします。素敵なことです。初速の早い人ほど、上手く集客できる可能性が高いと実感しているからです。
でも、ちょっと待ってください。なんでもかんでも即行動というのもどうなのでしょうか?特に、これまでやっていないことをイノベーションだと思って行動する人を見ると若干疑問があります。
たとえば、
ある事業でうまく集客できている社長がいるとします。彼はさらに事業を拡大させるため、異なるターゲット層に向け別の商品を新たに作って集客したいと考えているとしましょう。あなたはコレをどう思いますか?
ドンドン展開すべきでしょうか?それとも、リスクが高いからやめるべき?
ちなみに、私は反対です。イノベーションかなんか知りませんが、やめたほうがいい。今の商品で上手く集客できたからといって、他の商品でも集客できるとは限らないからです。
集客するなら、何より他にやることがあると思っています。(ここ重要)私もハマったことがあるのですが、マーケティングを学ぶと、自分なら簡単に集客できるという勘違いを起こしてしまいがちです。
ありえません。自意識過剰です。ターゲットが変われば、全く違うマーケットで集客しなければなりませんよね?
たとえば、20代のOL向け商品がヒットしていたとして、新たに50代以上の女性向けに商品を販売しようとした場合、彼女たちが普段、頭の中で考えていること、使っているメディアなど全く異なることが多数出てきます。
新たに商品を作るにも時間がかかります。また、再度、見込客へヒアリングする必要があるし、新たな集客ページも作らないといけません。当然、最初から上手く集客できるわけではないので、お金と手間もかかることでしょう。
ひとつの成功の秘訣が、ほかでも使えるとは限りません。だから、なんでもかんでも思いつきで行動に移すことには反対です。「行動」することを目的に据えている人にちょこちょこ見る思考パターンで気になってました。
行動する前に気づけるにもかかわらず、「行動したおかげで気づけた」なんてのはある意味罪ではないでしょうか?新しいこと、イノベーションだと思っていることがあなたの事業に改革をもたらすとは限りません。他にやるべきことがあるのではないでしょうか?
たとえば、20代のOL向け商品がヒットしているとしたら、彼女たちへ向けて
▼別の商品をアプローチするため、DMを送ってみる。
▼セールスページのオファーを変えてみる。
▼挨拶状を送ってみる
▼フォローアップのメールを送る
▼ちょっとした電話をする
などなど、まだできていないことがいくらでもあるのではないでしょうか?上手くいっているなら、それをもっと上手にできるようにしましょう。一歩外のことに取り組むにはリスクが高すぎます。
やるなら半歩外。となりの芝生は、あなたが思っている以上に青く見えているだけかもしれないのですから。