本当の親孝行とはなんだろう?


FROM:中村 仁
大阪の自宅より・・・vol.359

時刻は19:03分、いつものように実家までやってきました。自宅から歩いて5分の距離にあります。ここ数か月、毎日寄っているんですよ。2月に体調を崩し倒れました。1日3食コンビニだったのが原因でしょう。

今では健康面を考え、家族と実家で夕食を食べることにしているのです。


最近リフォームしたばかりの、横開きドアを空け、自宅に入ると・・・なにやらいつもと様子が違っていました。

まず、玄関からリビングに行くまでの道が、歩く隙間もないくらい散らかっているのです。「泥棒か?いやっ、違うな」父が日曜大工をしている最中でした。私には、何のために散らかしているのかわかりません。夜になっても片付けまで手が回っていないようでした。金槌やフローリングの切れ端が散乱して母も歩くのが困難なようです。

とはいえ、私は足の踏み場がなくても、気にする性格ではありません。かき分けかき分け、なんとかリビングに到着。この日の夕食は焼肉。肉は私の大好物なんです。

母と私でご飯を食べていると、父が日曜大工を終え、私の目の前にどしっと座りました。ビールをなみなと注ぎ、一気にぐびぐびと飲み始めました。そして、いつものように私へこんな言葉を言ってくるのです。

 

「お前、セミナーなんかにお金だして返ってくるんか?
お父さん、目の前で金にならん行動とるやつは理解できんわ。
投資してお金が底をついたら、どうすんねん。そんなことも考えてないんか」

 

「お父さんは真面目にコツコツ働いてきてん。お前働いてんのか?
毎月安定した給料も貰わんような仕事つきやがって」*社長業という意味です。

 

「世の中簡単に上手くいかへんねん。お前は甘く考えすぎや」

 

「お父さんはなぁ、お父さんの考えでは、お父さんそんなん好きじゃない」・・・・以下自重

毎日、同じ話を延々としてくれます。ちなみに、私の話を聞くつもりは全くないようです。昔は、ぶつかることも多かったのですが、今は、父が10割話しているので喧嘩することもなくなりました。私は毎日何も言わず聞くことにしています。それには、ある理由があるからなんです。

それは・・・

父がとやかくいうのは、私のことを心配してくれているから。逆に言うと、私が父を安心させられる状態を作れていないということですよね?起業して約10か月。毎月安定した給料をもらえる会社員の世界から、来月暮らしていけるかわからない不安定な社長業への転身です。

社長業は、父の歩んできた人生と全く異なること、価値観が異なるので、受け入れられないこと、当然、心配の種がつきないのでしょう。私は何の反論もせずに、話を聞き続けています。


もし、父の私に対する言葉が減ってきたなら、その時は、父を安心させて親孝行の一つが達成できたという証なのかもしれません。私にはあまり時間がありません。急がないといけないのです。

ある目的を叶えるため、来週からも東京~九州間を何往復かします。さて、頑張りますか。


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