自分にしか興味がありません
FROM:中村 仁
大阪の自宅より・・・
家庭内でこんな光景を見たことはありませんか?
母:「今日、こういうことがあってね。そしたら、○○さんが、変なこというのよ」
父:「ああー、そう。」(テレビ見ながら)
母:「ちょっと、お父さんちゃんと聞いているの?」
父:「ああ、聞いてるよ」(メール見ながら)
父:「そういえば、今日会社で○○なことがあってさ。○○が頑張ってくれたんだよ。俺も上司だから鼻が高くてね」
母:「ふーん。あはははは」(お笑い番組見て爆笑)
父:「ちゃんと聞いてんの?」
母:「聞いているわよ」(テレビを見つつ、お菓子食べながら)
お互いがお互いの話を聞いてない。でも、自分の話は聞いてほしい。人って自分のことにしか興味がないんですよね。このような傾向が最近のものだったら、まだよいのですが、70年近く売れ続けている「人を動かす」(D.カーネギー著)の中にも、
「聞き手に回る」
「人の立場に身を置く」
このような項目があるくらいですから、おそらく人に生来備わっている性質なのでしょう。人は自分のことにしか興味がないというのは、売れる広告を作る際にも同じことが言えます。売上を上げようと思うと、
広告を打つことは必須ですよね。でも、世の中の大半の広告は見向きもされません。だから、売り上げにつながりません。
それらの広告を見ていると、冒頭の会話のような自分のことだけ言おうとする広告ばかりだからです。(自分への戒めも込めて)読み手は自分のことにしか興味がないのに・・・また、現代人は、注意力が散漫です。メールを見ながら、Facebookを確認したりヤフーニュースを見たり。
だから、あなたの広告を見てもらえるのもおそらく一瞬のことです。その一瞬で、読み手が自分にとって得になると感じなければ、その先を読み進めてもらうことはできません。そのあとのコピーがいくら秀逸であってもです。もちろん、相手にとって得になることを入れればOKということではなく、信頼性の要素も必要になったりするのですが、その前の段階で失敗しているものが多いです。
では、相手にとって得になる広告にはどのようなものがあるのか?下記3つの広告は過去に大ヒットした広告の見出しです。読み手の特になることがどのように使われているか是非読んでみてください。
(1)どうやってバカな真似をしてトップセールスマンになったか(セールス手法に関する通信講座の広告)
(2)こうして私はひと晩で記憶力をアップしました。(記憶力トレーニング講座の広告)
(3)難聴の方々がささやき声まで聞こえるようになります。(難聴用補聴器の広告)
すべて読み手にとって特になることが書いてあることがおわかりになると思います。
(1)トップセールスマンになる方法がわかる
(2)記憶力がアップできる
(3)ささやき声まで聞こえる
さらに、これらの見出しに関して言うと、得になることだけでなく、好奇心をくすぐる要素まで入っています。(どうやってバカな真似をして、一晩で)好奇心の要素を見出しに入れると、次の文章まで読み進めてもらうことができます。
いかがでしたでしょうか?あなたがチラシやDM、ウェブサイトで使っている広告を見直してみてください。相手の得になることが書いてあるでしょうか?ポイントは・・・人は自分のことにしか興味がないということ。これがわかれば、長々と自分の会社の説明をするようなセールスレターを書くことにはならないと思います。ぜひ、意識して使ってみてください。
P.S
最近、乃木坂46にハマリそうなのですが・・・共感できる人いますかね?今日もビジネスを楽しみましょう。