自分にとって何が一番大切か?
FROM:中村 仁
大阪の自宅より・・・
今月半ば、加賀に温泉旅行に行った話は何度かしたかと思います。私にとって、起業後初の休暇でした。行き帰りの電車内でのおしゃべりも楽しく、(ウノが面白かった)現地に到着してからも、海に浮いている島「浮遊堂」で写真を取り、夜はカニづくしの料理も堪能しさらに温泉にもゆったり浸かりました。
次の日には、いろいろなアトラクションを回ったり、舞台を見たり・・・とにかくすべてが私にとって楽しい時間でした。私のように人付き合いが苦手で仕事とプライベートにメリハリがない人は、誘ってもらわない限り、旅行に行こうという気にはなかなかなりません。
今回誘ってくれたメンバーには本当に感謝しています。メンバーは私を含め4人。その中で、男性は私ともう一人の2人でした。この男性は前職の同僚であり、つい先日まで私のお仕事を手伝ってくれていた方です。広島に住んでいることもあり、直接会うのは1年ぶりくらいでしたが、数日に1回はスカイプで仕事の連絡をとっていたので、久しぶりな感じがしません。
彼は誰とでもすぐ仲良くなってしまうほど、気さくで人当たりがよく、いわゆるみんなの人気者。彼のおかげで部屋にいても飽きなかったし、温泉に一緒に入って楽しかったです。私とは真逆な性格の方なのです。うらやましいなぁといつも思っていました。
そんなこんなで楽しい時はすぐに過ぎるもので、1泊2日の旅も終わり、みんなそれぞれの仕事場へ帰っていきました。「また、そのうちみんなで会えればいいな」そう思っていました。
しかし、
昨日、彼のお姉さんから私宛にメールが届いていました。そこには、彼が27日(木)に亡くなったことが書かれていました。死因は急性心不全。享年29才「人って、寿命まで生きられないことがあるんだ」幸いこれまで周りに若くして亡くなる方がいなかったので、これが私の率直な感想でした。
とにかく大阪周りの知り合いに連絡を取らないとと思い、連絡していたのですが、一緒に旅行に行ったメンバーは、すぐには信じられないようでした。当然です。ほんの240時間前まで楽しんでいた姿をこの目に焼き付けていたんです。私にとっては起業後、スピーディーに仕事を進めてこれたのは、間違いなく彼のおかげでした。彼に大変助けられたわけです。
旅行後も何度かメールで連絡をとっていたのでいまだに信じることができません。生きたい人がいるにもかかわらず、生きることができない人がいる。私は昨日眠ることができず、夜中の間、自分自身に問いかけていました。
「私は今日を精一杯生きているのだろうか?」
「今日生きたくても、生きることができなかった人生を自分は生きている。それをちゃんと自覚しているのか?」
「自分の人生にとって、本当に大切なことはなんだろうか?」
「やりたいことやらなきゃウソだろ」明日自分がどうなるかなんて誰にもわかりません。命には限りがあるんだということをまざまざと実感しながら、正月は彼の眠る広島に向かいます。